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天野 光; 笠井 篤
Radioisotopes, 30(12), p.649 - 654, 1981/00
大気中におけるRn濃度の測定は、その呼吸による被曝線量推定の観点から重要であり、特に近年世界的に、鉱山労働者、地下作業者などラドン濃度の高い環境条件での内部被曝が問題となりつつある。天然に存在するRnは空気中もしくは水中に存在し、このうち液体シンチレーション計測法による水中のRnの抽出と測定については、水中ラジウム定量の一方法としても確立されており、多くの研究がなされているが、大気中Rn濃度の簡便な測定法については、まだ確立されているとは言い難い。本研究はRn濃度が比較的高い場所における野外での簡便な大気中Rn濃度の測定法として、空気を直接比較的多量の液体シンチレーター中でバブリングさせ、Rnを捕集した後これを100ml容量のテフロンバイアルに密封する。これを低バックグラウンド液体シンチレーション計数装置で測定する方法について検討した結果である。